投資の先の一つとして注目されている仮想通貨。

今までFX(外国為替証拠金取引)をされてきた方の中にも
仮想通貨への投資に興味を持っている方はいるでしょう。

私も投資家として仮想通貨は前から気になってましたが、
なんとなく胡散臭さを感じて、スルーしてました。

そこで、FX経験者として仮想通貨投資を始めるあなたのために、
仮想通貨投資とFXの違いとは一体何か?
両者の違いと、それぞれのメリットとデメリットについて解説します。

 

投資対象としての仮想通貨とFXの違い

仮想通貨とは、その国のお金を電子上で使用できる電子マネーとは違い、
ネットワーク上のみに存在する、どこの国にも保証されていない通貨の事で、
その種類は1300を超えると言われています。

仮想通貨は代表的なビットコインのように、
中央機関が存在せずネットワーク上で分散管理する方法を採用しているため、
一部人間によるデータの改ざんが起こりにくいというメリットが魅力の一つです。
(仮想通貨の分散管理に関してはこちらの記事を参照ください)

また、「通貨」として、ショッピングに利用できる仮想通貨も複数存在していて、
ネット通販でも対応し始めたサイトが着々と増えているので、
将来的にはお金の代わりに利用することを想定されているものでもあります。

FXは、簡単に言ってしまえば「別の国との両替」で、
日本円と米ドルで例えると、1米ドルが100円の時に買い、
120円の時にそれを売ると20円の差額が手元に残ります。
この取引にレバレッジをかけることでより大きな額で投資することができます。

仮想通貨投資とFXは、仮想通貨と法定通貨の違いこそありますが、
それぞれの通貨の価値の変動によって儲けるという意味では
投資の仕組みとしては同じなので、入りやすいと思います。

大きな違いとしては、
1300種類以上存在する仮想通貨に対して
FXの場合、通貨の種類が少ないため、
投資する通貨を選ぶ際は、FXよりも苦労するかもしれません。

 

仮想通貨投資とFXのメリットとデメリット

仮想通貨投資とFXを比較した場合、
リスクや効率において、それぞれのメリットとデメリットがあります。

それぞれのメリットとデメリットについて整理しましょう。

 

FXのデメリット

FXのデメリットの1つは、
レバレッジをかけた取引によるリスクです。

FXは基本、投資資金に対してレバレッジをかけて
投資資金以上の金額で投資を行っています。
(日本の証券会社では最大で25倍のレバレッジをかけられます)

レバレッジをかけた取引の場合、
一時的にお金を借りて取引しているようなものなので、
急激に価格が損する方向に動いた際、資金が足りなくなり、
最悪の場合、追証と呼ばれる追加資金の入金が発生します。

レバレッジをかけずにFXをやることもできますが、
資金として、百万円以上の資金が必要となり、
円やドルなど各国の通貨価値の変動は基本的にそこまで大きく変動しないので
資金に対しての儲けが少なくなり、投資効率が悪くなります。

仮想通貨の場合、基本レバレッジがかかっていないので、
最悪でも価値が0になるだけで、追加の資金が必要となることはありません。
日本の取引所で買えるような仮想通貨の価値が0になることは、そうそう起きないと思います。

また、仮想通貨が土日も取引できるのに対して、
FXの取引は平日のみとなります。
土日の休みでじっくり取引するようなことは出来ません。
(休日は休養すべきなので、土日に取引できないのはメリットとも言えますが)

 

 仮想通貨投資のデメリット

仮想通貨のデメリットは、歴史が浅いことによる信頼性の低さ。

中央機関が存在せず、ネットワーク上で分散管理しているというシステムが多い仮想通貨。
しかし、ネットワーク上にあるかぎりハッキングやウイルス、バグといったリスクは常にあります。
(仮想通貨の危険性についてはこちらの記事を参照下さい)

事実、イーサリアムという仮想通貨では過去に一度
バグを利用したハッキングでかなりの額を悪用されるという事件が発生しています。

セキュリティこそ年々発達していきますが、
ユーザーが仮想通貨を利用する際にはウォレット、
つまり財布の方に仮想通貨を移さなければなりません。
こういった手間が入ることで紛失のリスクが上がることも事実です。

 

FXのメリット

FXは投資資金にレバレッジをかけられるので、
投資効率の高さがメリットであると言えます。

レバレッジとは証拠金というお金を担保にすることで
証拠金の何倍ものお金で投資することができるシステムで、
株式投資ではせいぜい3倍程度しか倍率を上げられないのに対して、
FXでは最大25倍までレバレッジをあげることが出来ます。

つまり、4万円を証拠金として、25倍の100万円の資金で
投資することが可能ということです。

大きなレバレッジをかけるほど、
資金に対して儲かった際の額が大きくなります。

取引時間に関しては仮想通貨と同様に24時間いつでも売買できますが、
仮想通貨投資に比べて、FXの方が証券会社によって用意される
スマートフォンのアプリや、予測ツールなどのシステムが充実しているので
投資環境としてはFXの方がやりやすいと思います。

手数料に関しても、FXは基本0円の証券会社がほとんどですので
仮想通貨よりも取引にかかるコストも抑えられます。
(証券会社はFXの場合、買値と売値の差(スプレッド)で儲けてます)

 

 仮想通貨投資のメリット

仮想通貨投資のメリットは、レバレッジをかけなくても
投資効率が高いこと。

FXのように投資資金にレバレッジをかけて投資を行うということは、
儲かる時は大きいが、損する時も大きいというリスクがあります。
大きなお金を借金して、投資という一種の賭け事をやっていると考えれば
その危険性が分かると思います。

FXの場合は、それぞれの通貨の値動きが小さい為、
どうしてもレバレッジをかけなければ投資効率が悪くなってしまいますが、
仮想通貨の場合、1年間で100倍以上の上昇という
FXではありえないような大きな動きをする為、
レバレッジというリスクを取らなくても、
投資効率として十分なリターンが期待できます。

初心者にとって、リスクが少ないに越したことはないので、
これは仮想通貨投資の大きなメリットとなります。

また、FXとはことなり仮想通貨には1300種類以上の通貨があり、
今なお増え続けている状況です。
その中から、ビットコインのように6年間で1000倍以上になるような
仮想通貨が誕生する可能性があり、
FXには無い、一攫千金のチャンスが仮想通貨投資にはあります。

取引が土日もできることは、FXとの違いであり、
投資機会が増えるという意味では仮想通貨投資のメリットでもあります。

 

仮想通貨投資と株式投資ならどちらがおすすめ?

ここまでの説明を見ても分かるとおり、
仮想通貨投資とFXのどちらも一長一短があります、
あなたが投資において、どのくらいのリスクを想定しているかで
無理なくできる投資が何かが分かります。

もしくは、リスクが許容できるのであれば、
どちらも使って構わないというのが正直な所。

何も投資を1つの方法に限定する必要は無く、
自分の環境によって使い分けたり、
あるいはリスク回避用の選択肢の1つとして利用するのも良いでしょう。

実際に私のように、FXと仮想通貨を同時に運用している投資家もいます。
(デイトレードではなく長期トレードなら、仕事しながらでも問題ありません)

これまで投資を行った事がなく、
取り敢えず始めてみたいと考えている方には
リスクの低い仮想通貨をおすすめします。

私の経験上、投資をしていれば、
必ず、大きく負けるタイミングがやってきます、
そこで、投資資金を失ってしまったら、それで終わってしまいます。
(しかも、そんな危機の後に限って、チャンスがあったりします)

仮想通貨投資なら少額から始められますし、
仮想通貨のメリットでも話したとおり、
一攫千金のチャンスはまだあります。

ただデメリットでも話したとおり、
投資環境の安全性は未成熟なので、
規模や対応など信頼できる取引所を利用して
安全面を優先した対応を心がけるようにしましょう。

 

仮想通貨投資とFXのメリット/デメリットのまとめ

最後に仮想通貨投資とFXの
メリットとデメリットを整理しましょう。

 

■FXのデメリット

・レバレッジをかけているので資金が0になる可能性が高い
(場合によっては、追証と呼ばれる追加資金が発生する)

・土日は取引できない

 

■仮想通貨投資のデメリット

・ウィルスやハッキングで消滅するリスクがある

・ウォレットなどの資金管理の手間がかかる

 

■FXのメリット

・レバレッジにより投資効率が高い

・スマートフォンのアプリ、予測ツールなど環境が充実している

・売買手数料が基本0円

 

■仮想通貨投資のメリット

・レバレッジのリスクがなくても投資効率が高い

・ビットコインのように一攫千金のチャンスがある

・土日も取引できる

 

どちらの投資でもリスクと上手くつきあえば、儲けることは可能です、
リスクが許容出来るのであれば、始めてみませんか。