投資の先の一つとして注目されている仮想通貨。

今まで株式投資をされてきた方の中にも
仮想通貨への投資に興味を持っている方はいるでしょう。

私も株式への投資をしながら、ずっと
仮想通貨投資家が大騒ぎしているが気になってました。

そこで、株式投資経験者として仮想通貨投資を始めるあなたのために、
仮想通貨投資と株式投資の違いとは一体何か?
両者の違いと、それぞれのメリットとデメリットについて解説します。

 

投資対象としての仮想通貨と株式の違い

仮想通貨とは、その国のお金を電子上で使用できる電子マネーとは違い、
ネットワーク上のみに存在する、どこの国にも保証されていない通貨の事で、
その種類は1300を超えると言われています。

仮想通貨はその豊富な種類から様々な分野に特化したものもあるため、
利用する際には「どのような用途に使えるか」ということを把握しなければなりません。
(仮想通貨の種類と特徴についてはこちらの記事を参照下さい)

投資するにあたって、その仮想通貨がどのような用途で使えるかを知っておくことで
その仮想通貨の需要はどの程度かということを知ることができます。

この辺りは株式にも通じるところはあるのではないのでしょうか?

株式とは、文字通り株式会社が公開する株式を購入することです。
企業は株主へ優待待遇を行ったり、配当を与える形で資金を集めます。
株式投資では、安い株式を購入しておき、企業が成長して株式価格が高騰した頃合いに
他の投資家へ株式を売ることで、差分を儲けとするので、
仮想通貨の投資と同様、会社の事業内容を知っておくことで
その会社が将来的に成長するかどうかを判断する必要があります。

 

 仮想通貨投資と株式投資のメリットとデメリット

仮想通貨投資と株式投資を比較した場合、
リスクや効率において、それぞれのメリットとデメリットがあります。

それぞれのメリットとデメリットについて整理しましょう。

株式投資のデメリット

株式は取引所による市場介入というものが存在します
いわゆるストップ高・ストップ安というもの。

これは1日の売買の価格帯制限で、
決められた値幅制限よりも高く、あるいは低く株価が動くことで
適正な株価を維持するために制限されるという仕組みです。

つまり、仮想通貨のように1日で価格が30%上昇!のようなことは、
仕組み上、ありえないんです。

デメリットとは言いましたが、
これには株主の保護の役目というメリットも存在します。
株価の低下にも適応されるため、
致命的な程の損はしにくいということになります。

他には、365日24時間取引が可能な仮想通貨に対し、
株式は平日の日中でのみ取引が可能といった取引時間の制限があります。
サラリーマンなど会社勤めの方の多くは、平日の日中は仕事中の為、
株式の売買をリアルタイムで行うことは無理でしょう。

仮想通貨投資のデメリット

仮想通貨のデメリットは、何よりも信頼性の低さ。

仮想通貨は文字通り仮想の通貨、
円やドルといった国の保証を受けたお金のように実物があるわけではなく、
ネットワーク上にデータとしてしか存在しません。

なので、ウイルスやハッキングによって失われる可能性が高く、
実体が無いというのは不安を煽ってしまう要素になってしまうのです。
(仮想通貨の危険性についてはこちらの記事を参照下さい)

そして、取引所の違いもデメリットです。
株式の場合は東京証券取引所といった、
ほぼ確実に倒産しないと言えるであろう取引所が存在していますが、
仮想通貨の場合は倒産するリスクのある取引所もあるため、
倒産してしまう事で大きな損を被る可能性があるのです、
しかも、取引所によって、投資者への補償もまちまちというのが現状です。

株式投資のメリット

株式投資のメリットは、比較的安全かつ安定しているということ。

株式の価格は、経済全体の流れに左右されることが大きく、
最近の日本で言えば、アベノミクスの影響により、
多くの株が長期間に渡り値上がりしました。

アベノミクスがその効力を発揮していた間は、
そこそこの規模の企業の株を買ってさえいれば、
ほぼ全ての人が安定して利益をあげていたということです。

大企業の株式であれば、
仮想通貨のように1日で30%も下落することはありません。

仮に、経営悪化により大きく値を下げたとしても
歴史のある大企業には、豊富な資産と人材など底力がある為、
時間をある程度かかっても、株価を戻すことが多いです。

また、株式の購入は企業を支援するという形にもない、
その企業から、株主優待や配当金などを受け取れるメリットもあります。

安全面においても、仮想通貨のように、
ハッキング・ウイルス、もしくは、仮想通貨の致命的な欠陥によって、
資産価値がいきなり0になる可能性はないため、
より安全に資産運用がしたい方にとっては魅力的でしょう。

仮想通貨投資のメリット

仮想通貨のメリットは、元手の資金が安く済むこと。

株式投資の場合、トヨタや任天堂などの大手企業の株式を購入する為には
最低でも、50万円~300万円程度の元手資金が必要となります。

その点、仮想通貨投資では、
1BTCが100万円を超えたビットコインでも、
0.0001BTCから購入できる為、1000円程度の元手資金で足ります。
ビットコイン以外のアルトコインについては、
さらに少ない元手資金で取引することができます。

しかも、仮想通貨は株式に比べて値動きの幅が大きい為、
株式より少ない資金でも短期間で株式以上の利益を狙うことが可能です。

株式投資の世界には「テンバーガー」という言葉があり、
株価が10倍になった銘柄をテンバーガーと呼びます。
でも、100倍になった際の言葉は存在しません。
株式投資において、100倍の上昇というのは、ほぼ無いからです。

一方、仮想通貨に関しては、1年間で100倍の上昇は、現実的な数字です。
(実際、リスクや、リップルは、2017年の1年間で100倍以上に上昇しています)

また、マイニングなどで稼ぐことも可能で、
ビットコインのマイニングなどで新規発行のビットコインを狙おうとすると、
最低でも数十万単位の先行投資が必要になりますが、
その他の仮想通貨であればPC1台で少額ながらも稼ぐ事ができます。
更に、βテストなどに参加することで安く手に入れることができたりもします。

仮想通貨投資と株式投資ならどちらがおすすめ?

ここまでの説明を見ても分かるとおり、
仮想通貨投資と株式投資のどちらも一長一短があります、
あなたが投資において、何を許容できるかを考えれば、
無理なくできる投資が何かが分かります。

そもそも、投資とはリスク回避を念頭に、分散して投資を行う事が前提です。
なら、場合によっては「どちらも使う」という選択肢だっておかしい事では無いのです。
実際にリスク回避のための手段として、両方に投資している投資家の方も居ます。
これまでどちらか一方だけを利用していた方は是非もう片方の利用も検討してみると良いでしょう。

これまで投資を行った事がなく、
取り敢えず始めてみたいと考えている方には
少額からの仮想通貨をおすすめします。

理由としては何よりも「少額で始められるのでリスクが少ない」ということ。

さすがに1BTCが100万円近い価格にまで高騰しているビットコインでは
少額の投資で大きなリターンは期待できないかもしれませんが、
まだマイナーな仮想通貨や、生まれたばかりの仮想通貨なら
少額の資金で大儲けの可能性はまだ十分あります。

株式投資は、会社の業績や資産をチェックする為の
知識や情報が必要であり、投資入門としては敷居が高い部分があります。

その点、仮想通貨は会社ではなく通貨の価値を持つデータなので、
業績や資産、不祥事などの情報収集力の差によって
初心者が株式投資ほど不利になることはありません。

ただデメリットでも取り上げたように、
まだまだ安全性において問題がありますので、
ご利用の際はウイルス対策や信頼できる取引所の利用など
安全面を優先した対応を心がけるようにしましょう。

 

仮想通貨投資と株式投資のメリット/デメリットのまとめ

最後に仮想通貨投資と株式投資の
メリットとデメリットを整理しましょう。

■株式投資のデメリット

・平日の日中しか取引できない

・ストップ高/ストップ安で値動きが制限される

・まとまった資金が必要

 

■仮想通貨投資のデメリット

・ウィルスやハッキングで消滅するリスク

・取引所のセキュリティや補償が整備されてない

 

■株式投資のメリット

・相場全体の流れで価格が安定する

・株主優待や配当金がもらえる

・企業の資産や人材など実質的価値がある

 

■仮想通貨投資のメリット

・少ない資金でできる

・値動きが大きい為、短期間で大きく稼げる可能性がある

・始まったばかりで先行者利益がまだ少なく参入しやすい

 

どちらの投資で積んだ経験も、またもう片方へ活かすことができるので、
まずは始めてみませんか。