仮想通貨投資を始めるには、
まず、仮想通貨を売買する取引所に口座を作る必要があります。
現在、日本にはいくつもの取引所があり、
私達は、その中から、最適な取引所を選ばなければいけません。
最適な取引所を選ぶ際にチェックすべきポイントは以下のとおり。
●取引にかかる手数料
●取扱う仮想通貨の種類
●セキュリティ設備、盗難補償
●金融庁からの認可
それぞれのチェックポイントごとに取引所を比較しました。
1.取引所の資産規模
取引所の資産規模は、
取引環境の整備や、補償制度などの整備に影響します。
当然、資産規模の大きい取引所の方が、
より使いやすい取引環境や、より安全な補償制度を
率先して充実させていくことが期待できます。
では、各取引所の資産規模を資本金を比べてみましょう。
資本金の多い順だと以下のとおりとなります。
順位 | 取引所名 | 資本金額 |
1位 | ビットフライヤー(bitFlyer) | 約41億円 |
2位 | コインエクスチェンジ(QUOINEX) | 約20億円 |
3位 | GMOコイン | 約8億7千万円 |
4位 | ザイフ(Zaif) | 約8億円 |
5位 | クラーケン(Kraken) | 約5億6千万円 |
6位 | ビットバンク(bitbank) | 約3億8千万円 |
7位 | DMMビットコイン | 約2億9千万円 |
8位 | ビットポイント(BITPoint) | 約2億7千万円 |
9位 | ビーティーシーボックス(BTCBOX) | 約2億円 |
10位 | コインチェック(Coincheck) | 約9千万円 |
11位 | フィスコ仮想通貨取引所 | 約5千万円 |
12位 | ビットトレード(BitTrade) | 約5千万円 |
13位 | みんなのビットコイン | 約千5百万円 |
なんと言ってもビットフライヤーの資本の磐石さが際立ってます。
資本金の多さもさることながら、三菱UFJやリクルートなど
母体となる株主も大企業が名を連ねてます。
あと、注目すべきは、コインチェックの資本規模が意外に小さいこと、
やはり、身の丈に合わない営業をしていたのかもしれません。
2.取引にかかる手数料
取引ごとにかかる手数料は、
取引の量を増やせば増やすほどコストがかさみます。
出来れば安く済ませたいですよね。
取引にかかる手数料は取引所によって違います。
では、各取引所の取引手数料を比べてみましょう。
条件を合わせる為、全ての取引所で扱っているビットコインの
販売所ではなく取引所(板場)での取引手数料で比較します。
取引手数料の安い順だと以下のとおりとなります。
順位 | 取引所名 | 売買手数料 (ビットコイン) |
1位 | ザイフ(Zaif) | -0.01% |
2位 | コインエクスチェンジ(QUOINEX) | 無料 |
2位 | GMOコイン | 無料 |
2位 | ビットバンク(bitbank) | 無料 |
2位 | DMMビットコイン | 無料 |
2位 | ビットポイント(BITPoint) | 無料 |
2位 | ビーティーシーボックス(BTCBOX) | 無料 |
2位 | フィスコ仮想通貨取引所 | 無料 |
2位 | みんなのビットコイン | 無料 |
10位 | コインチェック(Coincheck) | 無料 ※1 |
11位 | ビットフライヤー(bitFlyer) | 0.01~0.15% ※2 |
12位 | ビットトレード(BitTrade) | 0.20% |
13位 | クラーケン(Kraken) | 0.00~0.26% ※3 |
※1 キャンペーン期間中のみ
※2 直近30日の取引量に応じて手数料を設定
※3 取引高に応じて手数料を設定
まず目を引くのが、ザイフの手数料の-0.01%です。
マイナスということは、取引をすると
手数料を払うのではなく、手数料をもらうことになります。
はじめ意味がよく分からなかったのですが、
取引した量に応じて手数料として
ビットコインをもらえるということなのです。
なかなか革新的なサービスです。
あとは、手数料無料の取引所が多いですね、
ただし、ビットコイン以外のアルトコインでは、
手数料がかかるケースが多いので要注意です。
3.取扱う仮想通貨の種類
取引所によって取扱う仮想通貨の種類は違います。
取り扱いの種類が多ければ多いほど、
投資の選択肢が広がるので使いやすいと言えます。
あらかじめ、売買したい仮想通貨が決まってるのであれば、
その仮想通貨を扱う取引所が絶対条件となります。
では、各取引所で取扱っている仮想通貨の種類を比べてみましょう。
取扱う仮想通貨の種類が多い順にすると以下のとおりとなります。
順位 | 取引所名 | 種類数 | 種類一覧 |
1位 | コインチェック(Coincheck) | 13種類 | ビットコイン ビットコインキャッシュ イーサリアム イーサリアムクラシック リスク ファクトム モネロ オーガー リップル ジーキャッシュ ネム ライトコイン ダッシュ |
2位 | クラーケン(Kraken) | 11種類 | ビットコイン ビットコインキャッシュ イーサリアム イーサリアムクラシック モネロ オーガー リップル ジーキャッシュ ネム ライトコイン ダッシュ |
3位 | DMMビットコイン | 7種類 | ビットコイン ビットコインキャッシュ イーサリアム イーサリアムクラシック リップル ネム ライトコイン |
4位 | ビットフライヤー(bitFlyer) | 6種類 | ビットコイン ビットコインキャッシュ イーサリアム イーサリアムクラシック ライトコイン モナーコイン |
4位 | ビットバンク(bitbank) | 6種類 | ビットコイン ビットコインキャッシュ イーサリアム リップル ライトコイン モナーコイン |
4位 | ビットトレード(BitTrade) | 6種類 | ビットコイン ビットコインキャッシュ イーサリアム リップル ライトコイン モナーコイン |
5位 | ザイフ(Zaif) | 5種類 | ビットコイン ビットコインキャッシュ イーサリアム ネム モナーコイン |
5位 | GMOコイン | 5種類 | ビットコイン ビットコインキャッシュ イーサリアム リップル ライトコイン |
9位 | ビーティーシーボックス(BTCBOX) | 4種類 | ビットコイン ビットコインキャッシュ イーサリアム ライトコイン |
10位 | コインエクスチェンジ(QUOINEX) | 3種類 | ビットコイン ビットコインキャッシュ イーサリアム |
10位 | ビットポイント(BITPoint) | 3種類 | ビットコイン ビットコインキャッシュ イーサリアム |
10位 | みんなのビットコイン | 3種類 | ビットコイン ビットコインキャッシュ イーサリアム |
10位 | フィスコ仮想通貨取引所 | 3種類 | ビットコイン ビットコインキャッシュ モナーコイン |
取引所によって、取扱う仮想通貨の種類は
思ったよりもバラツキがあります。
どの取引所でも、ビットコインとビットコインキャッシュは
取り扱っているので、それらの仮想通貨しか売買しない場合は、
特に仮想通貨の種類は気にする必要はありません。
逆にリスクなどの仮想通貨を売買したい場合は、
取引所の選択肢は、一択となってしまいます。
注意しなければならないのは、
仮想通貨の種類を多く取扱う取引所の場合、
それぞれの仮想通貨の安全性を金融庁に示す必要がある為
金融庁の認可がおりにくい状況となっております。
実際、取扱う仮想通貨の種類が最多のコインチェックは、
今の時点でまだ金融庁の認可が下りておりません。
(2018年2月時点)
さらに、取扱う仮想通貨の種類が多ければ、
それだけセキュリティの強化が各通貨に分散してしまう可能性もあり
各通貨のセキュリティが甘くなっている可能性があります。
(実際、コインチェックはセキュリティの甘さからネムを盗まれました)
あなたにとって必要最低限の種類の仮想通貨を取り扱っている
取引所を選んだ方が無難だと思います。
4.セキュリティ設備、盗難補償
2018年1月に起きたコインチェックにおける
仮想通貨の巨額盗難事件を受けて
各取引所が一斉にセキュリティ対策の見直しを実施した結果、
各取引所ごとのセキュリティ強度の差は小さくなりました。
(コインチェックのユーザーの方々には申し訳ありませんが、
仮想通貨業界にとっては、いい教訓になったと感じます)
セキュリティに関しては、各取引所ともに
かなり力をかけて取り組んでますが、
補償制度については、まだまだといった状況です。
三井住友海上火災や、東京海上日動火災保険などの
大手保険会社で仮想通貨に関する保険の取り扱いを始めてますが、
それらの保険に加入している取引所はまだ、ごく少数というのが現状です。
各取引所の盗難補償制度の有無について見てみましょう。
取引所名 | 盗難補償制度 |
ビットフライヤー(bitFlyer) | あり |
コインチェック(Coincheck) | あり |
DMMビットコイン | なし |
クラーケン(Kraken) | なし |
ビットバンク(bitbank) | なし |
ビットトレード(BitTrade) | なし |
ザイフ(Zaif) | なし |
GMOコイン | なし |
ビーティーシーボックス(BTCBOX) | なし |
コインエクスチェンジ(QUOINEX) | なし |
ビットポイント(BITPoint) | なし |
みんなのビットコイン | なし |
フィスコ仮想通貨取引所 | なし |
まだ、ビットフライヤーと、コインチェックの
わずか2社しか、まだ盗難補償制度を採用していません。
補償内容はまだ十分とは言い難いものですが、
少なくとも率先して補償制度を取り入れているという
取引所の姿勢は評価すべきものだと思います。
現状は、もし、取引所でハッキングされて
預けている仮想通貨が盗難にあったとしても
返ってくるか分からない取引所がほとんどだということです。
5.金融庁からの認可
取引所に関しては、金融庁が
仮想通貨交換業者として審査を行っています。
金融庁から認可されれば正式な仮想通貨交換業者として
営業することができますが、
認可がおりていない状況でも、みなし業者として
営業することができてしまいます。
取引所を選ぶ際は、金融庁に認可された
正式な仮想通貨交換業者かチェックして下さい。
各取引所の認可の状況は以下のとおりです(2018年2月時点)
取引所名 | 認可状況 |
ビットフライヤー(bitFlyer) | 済み |
ザイフ(Zaif) | 済み |
DMMビットコイン | 済み |
ビットポイント(BITPoint) | 済み |
ビットバンク(bitbank) | 済み |
ビットトレード(BitTrade) | 済み |
フィスコ仮想通貨取引所 | 済み |
GMOコイン | 済み |
ビーティーシーボックス(BTCBOX) | 済み |
コインエクスチェンジ(QUOINEX) | 済み |
クラーケン(Kraken) | 未認可 |
みんなのビットコイン | 未認可 |
コインチェック(Coincheck) | 未認可 |
未認可で、みなし業者であったコインチェックは、
2018年1月にセキュリティの不備から
580億円相当の仮想通貨の盗難被害にあいました。
2018年2月時点で利用者への返金はまだされてません。
この事件からも、
金融庁の認可におけるチェックは機能していると言えます。
正式に仮想通貨交換業者として認可を得ていることは
取引所を選ぶうえで最低条件と言えます。
6.結局、おすすめできる取引所
最後に、では、結局、おすすめな取引所はどこか?
仮想通貨の取引所として最も重視すべきは
安心安全な取引所であるかどうかです。
安心安全の前提をクリアしたうえで
コストパフォーマンス、取扱う仮想通貨の種類などを
比較した結果で、おすすめできる取引所は、
以下、2箇所の取引所です。
1位 ビットフライヤー(bitFlyer)
文句なしで、一番のおすすめの取引所は、
ビットフライヤーです。
圧倒的な資産規模と、いち早く盗難補償を取り入れた
安心、安全第一の姿勢が評価できます。
取扱う仮想通貨の種類も、主要な通貨はおさえてますし、
手数料こそ他の取引所よりかかりますが、
安全面への投資と考えれば決して高くはないと思います。
当然ですが、金融庁の認可を受けた取引所なので、
設備、組織的にも問題はありません。
2位 ザイフ(Zaif)
ビットフライヤーの唯一の欠点である
取引コストに関して、マイナスの手数料という
革新的なサービスを提供するザイフは
やはり魅力的な取引所です。
資本金でも上位に位置し、
取り扱う通貨の種類もビットフライヤーより1種類少ないですが
主要な通貨はおさえています、
盗難補償などの取り組みについては
まだまだ満足できませんが、これからに期待しましょう。
こちらも、金融庁の認可を受けた取引所なので、
設備、組織的にも問題はありません。
以上。
取引所の選ぶポイントと、
おすすめの取引所でした、
ぜひ、取引所を選ぶ際は参考にしてみて下さい。