モネロ(Monero)は時価総額が約2200億円で
時価総額でTOP10に入るメジャーなアルトコインです(2017年時点)
通貨単位:XMR
発行年月日:2014年
発行上限:無し
発行量:約1537万XMR ※2017年11月時点
時価総額:第9位 (約2200億円) ※2017年11月時点
モネロ(Monero)概要
モネロは、2014年から取引が開始された
キャリアで言えば中堅くらいの仮想通貨です。
仮想通貨はそれぞれの通貨ごとに技術的な特徴を持っていますが、
モネロの最大の特徴は、高い秘匿性です。
これは、ビットコインなどのみんなで取引内容を監視する仕組みとは
全く逆の考え方なのですでが、モネロを使って送金した場合、
基本、誰がどこにいくら送金したかは分かりません。
このように仮想通貨の思想がビットコインとは全く違うので
モネロにはビットコインの技術は全く使われてません。
モネロでは承認にワンタイムリング署名という技術を採用しており、
リングと呼ばれるグループに分けられた署名をまとめて行うことで
グループ内で誰がどの署名をしたのか分からないようにしています。
さらに、1度使用すると、もう2度と使用できない秘密鍵を使って
送信することで送信元へたどり着けなくしています。
ネット上で匿名で送金したい場合などにモネロの技術が役に立ちます。
モネロの時価総額が仮想通貨全体のTOP10に入っていることからも
ネット上での匿名での取引に多くのニーズがあることが分かっており、
今後も、そのニーズが失われることはありません。
ただ、匿名性には大きな問題もあって、
犯罪やマネーロンダリングなど、おおやけに出来ない違法な取引において
高い秘匿性を持つモネロが利用されるケースが出てきています。
今後、このような犯罪に利用されるケースが増えると
各国の政府が秘匿性の高い仮想通貨の使用を規制する可能性があります。
当然ながら、このように政府に規制されるリスクのある仮想通貨は、
大きな企業が採用することへの障壁となり、
世間一般に流通するまでには、まだまだ時間がかかりそうです。
これはモネロに限らず、秘匿性を持つ仮想通貨全ての課題と言えます。
モネロ(Monero)の価格推移
モネロの価格の推移を見てましょう。
上のチャートが
1XMRあたりの価格(円)の推移です。
2014年から2017年までは低価格でほぼ横ばいでしたが、
2017の1年間でおよそ21倍に上昇しています。
2017年3月にビットコインの上場投資信託化が認められなかったことから
ビットコイン以外のアルトコインに資金が流れた影響で価格が上昇しました。
特に、取引内容をオープンにするビットコインと思想が逆となる
秘匿性の高いアルトコインの価格が大きく上昇しました。
また、2017年8月には、韓国の取引所であるBithumbが
モネロの取り扱いを決定したことで価格が大きく上昇しました。
2017年の年末の上昇は、モネロの状況が変わったわけではなく、
仮想通貨全体の相場が急上昇した為、その流れに乗って
価格は大きく上昇しました。
今後のモネロの価格は、各国の政府が秘匿性の高い仮想通貨を
規制するか否かにかかっています。
政治的なリスクは抱えてますが、その条件がクリアになるようであれば
一気に価格が上がる可能性も秘めています。